2014年7月8日火曜日

Gコードへのエクスポート

ガーバーデータが完成したらGコードへ落とします。

この作業はEagleの組み込みスクリプトを使って行います。
スクリプトはキデッジblogさんのものを使わせていただきました。

実際には少し手を入れさせて頂いて、複数枚同時に取れるようにしたり
ゼロ割りエラーを回避させたりとかちょくちょく自分で改修したのを使いました。
一応ここいらへんに置いておきますのでご所望ください。
配布条件はキデッジblogさんに準じたいと思います。


そしてULPを実行します。
まず、1_g_thick.ulpを実行します。
1のulpには回路を削るためのパス情報生成プログラムが入っています。

1_g.ulpってのもありますが、これは浅く切削するパラメタが仕込んであるものです。
具体的には1_g_thickが、0.4mm、1_gが0.3mmです。
プリント基板の銅箔は35μm(=0.035mm)位の厚さなので、両方共余裕で切削
できると思いきや、基板に反りがあったりするのでこのくらい余裕がないと
キビシイのです。
余裕を持ちすぎて深く削ると細い配線が作れないので微妙な調整が必要なトコロです。
他にも切削幅のパラメタもあるのでエンドミルの形状に応じて変更する必要があるかも知れません。

そして、その次に2_g.ulpを実行します。
2のulpには基板に開ける穴と外周の切削情報が入っています。
なので、このulpには基板の厚さ情報が入っています。
今は1.6mmになっていますので、それ以外の基板を削る方は直接編集する必要があります。

すると、
・xxx_net.txt(回路切削情報)
・xxx_hall.txt(穴、外周切削情報)

という2つのファイルが生成されます。
これがGコードです。

次にツールパスを確認します。
配線が近すぎると削ってくれなかった
り、
オペミスで変な方向に切削しそうになってる場合もありますので
目視で確認しておきましょう。
私はNCVCを使いました。

















さて、目視で問題なさそうでしたら次は切削です。
一朝一夕ではいかなく、問題は山積みなので
少しずつ切り崩しながら解決していきます。

2014年3月14日金曜日

回路設計

回路設計はEagleでやることにしました。
フリーのdesignsparkのCADも試しましたがauto routeがバカだったので止めました。

Eagleはお金を払わないで使うと回路のサイズに制限があったり、
一層基板しか作れなかったりとかあるのですが、
まぁCNCで削るのは一層だしとりあえずはそれでいいかなということで
Eagleにしました。


そして、回路設計をします。


こんな感じで、









こんな仕上がりになります。

ガーバーデータは普通に作っていけばいいのですが、後の処理のため
若干考慮する点があります。
まずdefaultの線の太さでは心もとないので、少し太めの20mil(0.5mm)に
しました。これはEdit→Netclassesで変更できます。

そして、基板を切り抜いてくれるのですが、そのデータの作り方に留意する点があります。
基板を切る場合、20 Dimension,width=0で線を引けばその通り切り抜いてくれるのですが
その線は必ずloop、閉じた線になっている必要があります。
そして線を書く場合は右回りか左回りに連続して書いて下さい。あっちゃこっちゃ
線を引くととても残念なことになります。





2014年3月13日木曜日

プリント基板(PCB)の切削 序章

さて、アルミ切削が一段落し、少しの間アクリルを削って遊んでいたのですが
ふと思い立ってプリント基板(PCB)を切削することにしました。
最終的に完成したモノはこんな感じです。



















自分が言うのも何ですが良い出来です。
しかしここまで到達するのに幾多の障害があり、
これからやる人が障害にハマらぬように手順を記録することにしました。



さてさて、まず最初の目標としてQFPパッケージ↓に対応した回路を切削することにしました。

















そして、結論から言うと目標は達成しました。
しかし、QFPパッケージの切削は精度を要求するので苦労が多く実りが少ないです
可能であればピッチ変換ボード↓を使うのが良いと思います。
秋月電子HPより











さてさて、所謂ホビイストの電子工作クラスの回路設計では、
辛酸を舐めたQFPパッケージのような微細な加工の登場は少なく大概は精度に余裕のある
回路が多いように思えます。
そういった場面ではCNCでの切削はかなりアドバンテージがあると思うのです。
なぜならその例としてまず、穴をあけてくれること。
そして、薬品を使わずにサクッと回路を作れること。
これはいいです。
もうユニバーサル基板とUEW線にはオサラバできるのです。


2014年1月5日日曜日

総括というか反省

トップブリッジが出来て少し経ちました。
今はアクリルや基板を削って遊んでします。

さて、今までは無料のソフトで何とか頑張って来ましたが、
無料に拘ってJW-CADとG-simpleで粘るよりかは、
ババっと金を簡単な世界に踏み入れる方が無難だと結論づけました。

詳しく書きますと、私はトップブリッジを削った後に、
Cut3D →3万
Mach3 →2万
を買いました。
その動機に至ったのはPTCのCreo Elementsに出会ったからです。
コイツは無料で、3Dでモデリングが出来ます。
JW-CADのような2Dではありません。

パーツ数に制限がありますがそれ以外は制限がなく
かなり自由にモデリングが出来ます。
いや、もっと言うと理想を形にする時、2DのCAD一式では全く力不足だと
思うようになりました。

さて、そんなこんなでCreoで吐き出した3Dデータ(stl)をツールパスに落とす
Cut3Dと、体験版では収まらなくなった肥大化したGコードを扱う正規版Mach3を
買うに至ったワケなのです。

買って弄んだ感想ですが、
ぜんぜん違う!
はっきり言って無料で粘る意味はないです。
身銭を切って3Dでモデリングできる環境に移るべきです。

というワケで、今後はJW-CADをステた前提でblogを更新してまいります。