2013年8月2日金曜日

g-simpleでGコード生成 −切削条件の設定

まずツール設定ウィンドウで、前に定義したエンドミルを指定します。

次にGコード作成設定ウィンドウで、
ワーク材からの逃げ量を10mmにします。



この逃げ量とはエンドミルが次の切削場所へ移動する場合、
部材からどのくらいの高さで移動するかを指定するパラメタです。
cnc3020は、Zの変域が40mm程度しか確保できませんので、厚めの部材を
削る場合逃げ量は少なくしないと変域をオーバーしてエラーが出てしまいます。
しかし少なくし過ぎると治具に接触して事故が起こったりしますので、そこら辺を
踏まえて適当に指定するのがよろしいかと思います。

次に材料除去実行についてです。
これは島より外や、ホールより内側の部材を削って除去するかの選択項目です。
削らない場合ラインにそってだけ切削し、それ以上のことはしません。

もし材料除去のチェックを外してOKを押すと、非常に危険だという確認ダイアログ
が出ます。



実際に私の場合、その危険がやってきてしまい、スピンドルモーターが暴れて
モーターの軸が曲がってしまい、コントロールboxの半導体は焼き切れ、
お金と時間を大分ロストしてしまいました。
このことについては、後ほど実際の切削の段で詳しく述べたいと思います。

しかしですが、逆に材料除去を行うと切削時間は非常に長くなります。
また、それに伴いエンドミルの消耗も激しくなるでしょう。
そして部材も材料除去の範囲と治具が干渉しないように大きめのサイズを
確保しなければならなくなります。
つまり時間やコストの面で材料除去は相応しくないということに
なると思うのです。


さてこれ等、どちらが良いかはケース・バイ・ケースなので明言できませんが、
まぁ今回のトップブリッジの制作みたいな厚めの金属を切削する場合でなければ
前者でも問題ないのかなと思います。


さて、最後に仕上加工のチェックボックスを外します。
今回はあまり加工面の美しさは重視してないので、いきなり荒削りで目標の
形を削ることにしました。
その後出来上がったブツを見たのですが、やはり荒削りはザラザラで荒いです。
今回私はその程度の品質で問題なかったのですが、
もちっと美しく仕上げたい人は仕上げ加工もしっかり定義した方が良いと思います。

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